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パソ通りで

NIFTYのパソコン通信時代からの会員ID検索サービスで、プロフィールを書くのがあった。

原稿、みっけ。
書院ってワープロで通信してた。
元夫が買う気になったから、そのおかげってやつ。
家からだと通信費がかかるし、操作は私の方が先に覚えきってしまっていたので、元夫にしれみれば尋ねるのも自分が下ってことを認識することになるから、彼は会社でネットで接続するようになっていった。
おかげで、鍵つきの日記帳がわりに、パスワード付けたフロッピーに日々のことを吐き出すようになった。
IDは元夫のだから、離婚フォーラムなど恐ろしくて書けなかった。

プロフィールを書いたときは、性別をわからなくしていたかったから、こんな文章になってたかな。

今でも性別は、あんまり・・・。
どっちって、無理に意識させんでちょうだいって感じ。

アイツら。
アイツは元夫。
アイツらは、それと別れようとしてたのに、押し留めようとした人たち、とか。

よくあることだとか、機嫌をとれば良いのだとか、ほとんど会社に行ってて居ないのだから、居る時間だけ我慢してだの、いろいろ言われた。
それこそ、よくあることだろうけど。

「誰」の人生だ?
「誰」が耐え続けるんだ?
そう言う「自分」らは、言った後、どうすんだ?

言いっぱなしなんだよね。

それがわかれば、そんな言葉を受け入れて、「自分の身と心」を供物のごとく、元夫に差し出さなくても良かろうと思った。
「魂を奪われたアンドロイド」は、そんな感じの意味。

===============
なんとなく、年をとって、大きくなった。
いろんなものが、目の前を通り過ぎていった。
いろんな話が、耳に飛び込んで、時間と共にどこかへいった。

ある日、
【ソレッテ・ナンカ・違ウ・ト・オモウ】
ぼそっと呟いてみた。
「大人になりなよ」「わかってないな」「コドモだね」
コドモだったから、しばらく、黙っていた。
まわりの奴らは、大きくなった。僕も、また、少し、大きくなった。
もう一度、
【それって、ナンカ、違う、と、思う】
と、言ってみた。
「もっと大人になれよ」
・・・ほお?
アイツらが何をオトナと呼んでいるか、わかりかけた。
大人になるってことは、諦めて、黙るコトかと。
自由と平等という夢を見ながら、現(うつつ)では、権威や権力を持った者の下に自分を置いて従って、自分を殺していくコトなのかって。
誰かが誰かの都合の良いように作った価値観を、あたかも自分もそう考えたかのように、自分自身に錯覚を起こさせて、魂を奪われたアンドロイドのように、なるコトかって。

いつか、
【それって、絶対、違うと思う!】
ちゃんと、そう言える、大人になりたい。

世の中の流れには、簡単に、のりたくないもん。
逆らったり、立ち止まったり。
誰かが、そうしなければならないと思うから。

                     1999.12.11 小龍

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