トップページ | DVD発売イブ »

aemaeth

 とりわけ東欧ユダヤ人の間にゴーレム伝説が保存されている。もっとも有名なのは、ヤーコブ・グリムがロマン派の機関誌「隠者のための新聞」(1808年)に掲載した採取例である。やや長くなるがいかに紹介しておこう。
 「ポーランドのユダヤ人たちはある種の祈祷を唱え、何日もの断食を続けた後で、粘土または膠の人間を作る。そしてその像に向かって奇蹟示現のシェムハムフォラス(神の名)を唱えると、像は生命を帯びるはずなのである。像は話をすることすらできないが、人間が話したり命じたりすることはかなりの程度理解する。
 ポーランドのユダヤ人たちはこれをゴーレムと称し、ありとあらゆる家事労働をおこなうための給仕人に当てている。
 ただし、ゴーレムは家の中から絶対に外へ出てはならない。
 ゴーレムの額にはemeth(真理)の字が書かれているが、彼は日に日に成長して、はじめのうちはごく小さかったのに、やがて家族の誰よりも容易に大きく強くなる。そこでユダヤ人たちはゴーレムが怖くなって最初の文字を消し取ると、meth(彼ハ死セリ)しか残らなくなり、即座に潰滅してふたたび粘土に還るのである。
 かつてさる男に、彼のゴーレムがおそろしく背丈が伸びてしまうという事態が起こった。放蕩のあまり成長するのにまかせていたのであるが、ためにゴーレムの額の文字に手が届かなくなってしまったのであった。そこで男は酷く不安になって、この下僕に長靴を脱がせてくれと命じた。
 彼のつもりでは相手がかがんだ拍子に額に手が届くはずだったからである。さて、事は首尾よく成就して、最初の文字は幸いに取り去られたものの、粘土の塊がどっとばかりそのユダヤ人の身体の上に崩れ落ちてきて、彼を押し潰してしまったのであった。」

怪物の解剖学 種村季弘著 河出文庫

「aemaeth」なんて言葉じゃない。
パンフレットにまで、「maeth」と残してあって。
他のカードは1直線。2枚のカードが、ずらされてて。
だから、「ae」を外して、という言葉を聞いた記憶は間違いない。
その次は、「2501」

1度目は偶然、2度目は必然、3度目は運命。
どこで覚えたか忘れてしまったけれど、3度同じようなことが起こることがあれば、それは運命かもしれないって。

何故、ここにこだわるか。
とても大切な場面だから。
その大切な場面で、綴りを間違えるなんて、あっちゃならないことだから。
手の込んだ引用をしている以上、綴りごときを間違えるなんてありえない。
ホントに、そう書かれてある物をみたら、悪夢、まさに、悪夢の、残酷博覧会が終わるから。
文庫版は最初に出た本に修正してるとあとがきに書かれてたあるので、そちらも手配してみた。

 ゴーレム。絶対に外に出てはいけない、人の形をしていながら、人ではないもの。

 woman。
 man。
 wo woeの古形。
 wo 悲しみ、悩み。災い、不運、不幸。

言葉、単語の成り立ちがどこからきたのかと思う。
基本の単語があって、それに関連して、また単語ができて、なんじゃないかな。
で、言葉を作っていくのって、知識人(=男)なわけで。

つぎは、ミス・ハラウェイ、についてだわ。。。

※ DVDスタッフBOXバージョンの「おまけ」の『GHOST IN THE SHELL 2』の初稿脚本では、emaeth(6文字、オロク)とmaethだった。【aemaeth と emaeth と オロク】に書いた。

|

トップページ | DVD発売イブ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2740/960536

この記事へのトラックバック一覧です: aemaeth:

トップページ | DVD発売イブ »